家づくりの出発点はテイストやスタイルありきではなく、暮らしへの想いと大切な思い出。ご夫妻そろって「ハワイが好き」で、宿泊先はいつも、現地に暮らしているように過ごせるコンドミニアム。旅先で感じた風や情景、心地よさで満たされる家を、二人三脚で作り上げていきました。
佇まいも壮観な2つのガレージは家族みんなが雨の日も濡れずに家の中へ出入りするためのもの。
ヘリンボーンの床と一面ボタニカルな壁紙を採用したエントランスはご夫妻のハワイでの記憶がカタチになっていて、開放的なリビングの先には屋根付きのウッドデッキ。さらにその先には田園風景が広がります。1階に寝室を設けて、子どもたちが自立したあとも平屋のように過ごせる間取りをご提案・採用いただきました。
時が経って家族のカタチが変わっても、いつまでも快適に笑顔で過ごせるように。世界にひとつだけの家族へ、人生への思いが込められた家は、他のどこにもないオンリーワンの輝きを放っています。

室内にそのままアクセスできる2つのガレージ
外観の主役にもなっている、2台の車がそれぞれ収まるガレージ。雨の日でも家族みんなが濡れずにそのまま家のなかへアクセスできるほか、カー用品やアウトドアグッズも格納。当初は道路側へ向いた設計でしたがご主人と現場に足を運ぶなかで向きの変更を行い、ウッドデッキや庭のスペースともつながる場に。ここでBBQを楽しんだりと、半屋外スペースとしても活躍しています。



オールドハワイアンなオーダーメイドエントランス
ご夫婦が大好きなハワイのモチーフが家のいたるところにさりげなく散りばめられています。家族をはじめ訪問者を明るく迎え入れるエントランスには、オールドハワイアンを思わせるボタニカル柄の壁紙を採用。鮮やかながら落ち着いた緑に、ダークブラウンのヘリンボーン床のコントラストが映えます。シューズボックスは、サニースポットによるオーダーメイドで作成いたしました。



リビングとつながる屋根つきウッドデッキ
リビングからそのまま田園風景を望む方向へ抜けるウッドデッキ。屋根や無垢の床材にもこだわり、リビングスペースの延長として活用できる空間に仕上げました。
こちらの住宅『OHANA』はサニースポットが土地の区画整備・造成から手がけたお家の1軒目で、日当たりをはじめ周辺の景観も活かした形での設計を行いました。リビングからウッドデッキへ開放感のある海外リゾートのような眺望が広がっています。



家づくりに携わらせてもらうなかで、常々思うのが「ご家族の魅力が、そのまま良い家になる」ということです。今回のコンセプトは『OHANA』=(ハワイ語で)家族。まさにご家族のまばゆいばかりの輝き、明るさが詰まったお家になりました。
サニースポットとしてまだ実績もない頃から「ぜひ城さんのところで」と信頼していただき、土地を探していた期間が約2年。弊社で土地をご準備することができたタイミングで設計がスタート。
2台分のガレージが欲しいこと、ご主人の身長が高いためバスルームやトイレは大きめのサイズに、などのこと以外はほぼお任せ。子どもたちが独立したあとのことを考えて平屋を希望されていましたが、リビング横に寝室をつくる間取りをご提案し、ライフスタイルに応じて「平屋的な暮らし」も選べるお家になりました。
施工中はご主人にほぼ毎日のように現場に足を運んでいただき、間取りから細かいディテールまで要望やご意見があれば採り入れ、大工側からも気づいたことがあれば都度ご提案して、といった形で家づくりが進みました。
今回お写真ではご紹介しきれていませんが、2Fへの階段スペースの壁紙には明るいイエロー、子ども部屋には恐竜柄の壁紙を採用したりと、自然体の感性で空間を彩っていき、外観もさることながら室内も明るく遊び心あふれる空間になっています。
ご夫婦ともにハワイが大好き、ということが家づくりのベースにはなっていますが、カタチから入らずに価値観やマインドの部分から「理想の住まい」をつくりあげたお家。ここでまたどのような暮らしや生活の楽しみが広がっていくか、とても楽しみです。